急に認知機能が低下した高齢者!
- info1306941
- 7月3日
- 読了時間: 2分
年令が上がるにつれて心配になるのが認知機能の低下。
顔は思い出せるのに、名前がでてこない
度忘れが増えた
とうとう認知機能が低下してきたかも?
不安です。
先日あった友人が、「田舎の父が認知症かもしれない」
心配顔です。
「今年正月に会ってしゃべったときには、全然問題なかったのに」
お父様の近くに住んでいる妹さんが
「これは絶対に認知症だわ。お義母さんと症状が一緒だもの」
診断前から認知症と決めつけてしまったとのこと。
症状を聞いてみると、急劇に認知機能が低下した
歩き方がちょこちょこしていて、おぼつかない感じ
「もしかしたら、失禁や尿漏れしていない?」
と聞いたところ
「そうなの。この間やっちゃったみたいで」
「もしかすると、水頭症かも?」
水頭症というのは、脳脊髄液(髄液)が過剰になり脳室に溜まり
脳を圧迫するために、歩行障害や認知機能の急劇な低下、尿漏れなどの症状が
起こる病気。高齢になると増える病気です。
大きな病院でMRI検査したところ、やはり水頭症だと診断されたとのこと。
水頭症は停滞している髄液を流すシャントを留置する
低侵襲な治療が可能です。保険も使えます。
でも、困ったことが起こってしまいました。
最初、掛かりつけの地域の小さな病院で診察してもらったところ、
初期の認知症と診断されて認知症の薬が処方されていたとのこと。
ところが、薬を飲んでも症状が進行し、1か月ないうちに中等度と診断。
別の大きな病院で画像診断してもらい水頭症と診断がついたとのこと。
「いつも世話になっている掛かりつけの医者に悪いから、
大きな病院では治療をしてもらいたくない」と言っているのだとか。
特に地方では、地域の繋がりが大切で、その繋がりに悪影響がでるのはいやだから、
別の病院では治療を受けにくいということがあるようです。
治療すれば症状が劇的に改善することが分かっているのに、
昔ながらの地域のしがらみというか遠慮が治療をためらわせている現状。
でも、「すぐに検査入院の予約をとって」と友人に伝えました。
すぐにでも治療してほしいのですが。
この問題、どう考えますか?
医療ライター 岩城レイ子
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